![]() | プロカウンセラーの聞く技術 (2000/09) 東山 紘久 商品詳細を見る |
<内容>
ここでいう「聞く」とは、ただ耳を傾けるだけではない。「聞く」には理解が必要であり、「話す」より膨大な努力を要する故、その心構えや技法が説いてあります。
実際のカウンセリングでの会話を示して読者に「聞く方法」を問いかけ、読者自身が自分の反応や態度を考え、それをより良い「聞く」態度に修正するという方法で、スキルアップを手助けしてくれる本になっています。
本の構成としては、30個のテーマで展開され、井戸端会議の例など仕事から生活までを幅広く扱っています。
<感想>
まえがきに「『話しすぎ』はあっても『聞きすぎ』は無い」と書いてある言葉にこの本のメッセージが凝縮されているように思いました。
それに沿って様々なエピソードが展開してされており、ちょっとしたスキルアップネタから身になることがあると感じさせる一冊です。
一方、この言い換えになるかもしれませんが、「話を聞きながら自分が話したくなったらアウト」というのもまた響きました。
話す際の心構えとして、「話したいことを話すのではない。相手が(自分に)求めていることを話すのだ」という言葉にもあるように、相手が会話の主であればその役回りを十分に気をつける必要があり、とかく忘れられがちなのをつい反省してしまいます。
それともう一つ特徴なのは、仕事上コンサルタントを生業としているとインタビューやヒアリングをしますが、カウンセリングの聞き方の技術は、前述のような情報収集のときとは多少趣が違うけれど学ぶところが多いと感じました。
この違いは職場の読み合わせ会の中でも話題になり、上司は「おそらく『空手』と『合気道』の違いみたいだね」って指摘したのが印象的でした。
また、もう1つ印象に残ったのは、適度に流す力、深堀し過ぎてはいけない配慮が必要であるとの意見が多かったことです。
井戸端会議のように、聞いてるようで実はあまり聞いてなくてもそれが相手や場にとって適切な対応であればそれもまたよし、というのが印象深かったです。



