前の記事で『女性の品格』(坂東眞理子著 PHP新書)について取り上げましたが、その後「どうも女性の反応が良くない」ということに気が付きました。
女性の品格
装いから生き方まで
坂東眞理子著 PHP新書
本の内容は、「生き方、立ち居振る舞い、言葉使いなど、ハウツー的なものから行動規範までを盛り込んだ現代女性の理想像をまとめたもの」となっています。
まず、
我が母の反応がいまいちだったこと。うちの母は当時はめずらしい、ずっと公務員で定年まで働きあげた人。働く女性へのメッセージ性が強いこの本に共感が多いかと思ったのですが・・・・・・「当然のことが書いてある」と「本人の年の功」で不評。
この本は若い層に向けたメッセージなので、当然といえば当然かもしれません。
また、ある
ママ友(専業主婦)に話したところ、彼女はテレビ「徹子の部屋」で著者が出演したところを見たそうで、「あんなことを書いているけど、自分の子どもはおばあちゃんに育ててもらったんですって。テレビで次女が「小さい頃、さみしかった」と言っていたわよ」と、なんとなく不評。
また、アマゾンの書評を読むと女性からの辛口コメントがすごい。
「見下したような書き方がいや」
「インナーに何を着ようと余計な御世話。それが品格と何の関係がある?」
「自分の価値観を押し付けるな」
などなど。
あとは、やはりテレビ出演した他番組(
TBS情熱大陸)を見た人からも
「家の中が片付いていない」
「髪の毛がはねたままタクシーに飛び乗るのはどうなの?」
といった意見もありました。あげるときりがないくらいたくさんあります。
こういったマナー本は、著者自身にも、書いてある内容が備わっていることが求められるということですね。なかなか書く方にとっても厳しいジャンルと言えそうです。
私は素直に「すごい本だ」と思ってしまったクチです。
あの時代に、官僚の世界に飛び込んで、子どもも二人育てている。
まさにスーパーウーマンです。「こんな女性もいたんだ!」と思いました。
坂東眞理子さんとウチの母を重ねるのはあまりにおこがましいのですが、ウチの母もずっと働いていたので、私もすごくさびしい思いをしました。
母にも言ったものです、「私は絶対大きくなったらお仕事なんてしないからね!」と。坂東さんの次女とかぶります(またまたおこがましいですが)。
しかし実際には大人になった私は仕事をし、母には感謝しています。
大人になって、母親がどんなに大変だったか理解できたから。きっと坂東さんの二人のお嬢さんも、大人になって母親のことを許し、誇りに思っていると思います。
ですから「子育てに失敗したくせに」というご批判については、私は共感できません。
また「家の中が奇麗に片付いていない」というのもわかるんだ、これが。
時間がないときは、生きるためには「食事⇒洗濯⇒掃除」の順で重要視されるのです。
食事を作らないと子どもは死んでしまいますが、掃除をしなくても子どもは死にません。忙しかったらまず「掃除」が削除されるのです(もちろん掃除もきちんとできるほうがいいですが)。
「うん?」と思われる内容もたまーにありましたが、それはそれで受け流してしまえばよいと思いました。自分が共感できるところを取り入れるようにしようと思いました。
『女性の品格』というタイトルですが、全体的に男女ともに当てはまる内容で(書評にも「自分の上司に読んでほしい」という意見あり)、前書きにもそのような断り書きがしてあります。
でも、実は、この本で訴えんとしている部分は、「女性へのエール」だと思うんです。
女性の社会進出は進んでいるといいますが、まだまだ女性にとっては大変なこと。
例えば、子どもがいる男性は会社の中で当たり前のように出世していきますが、子どもがいる女性は反対に、落下してしまうことが多いのです。子どもが生まれてから10年くらいはどうしても仕事に影響が出てしまいます。そんな社会の中で、女性がプライドを持って生きていくためのエールが含まれていると思いました。
本を読んで感じる部分はひとそれぞれだと思いますが、私は、「自分はまだまだ、もっとがんばろう」とパワーをもらいました。
あと1つ、この本は
大変読みやすいです。
「読みやすく」文章を書くってことは意外と難しいんです。
ですから、やっぱりすごいなー、と思います。
坂東眞理子さんのインタビューは
こちら
女性の品格 (PHP新書)
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