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2009年02月14日

ミッションとデフの話

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さて、昨年の暑い時期から掲載してきたこのBlog。

いよいよ「エビス12hスーパー耐久2008参戦記 」としては、最終章を迎えることになりそうです。

最後の記事は、「ドライバー個々の癖によって作動寿命が変わる」アイテム

そう、「トランスミッションとディファレンスギア」のお話です。

地方銀行員(かつ、今では新婚さん)である車両オーナーが購入してきたこのEP82。

実は、2007年末の走行開始直後から、気になる症状が2つ出ていました。

一つ目は、「2速に入れようとするとガリガリ鳴ることがある」こと。

凄く走る気を削ぐことになるぐらいガリガリ。そお〜っと、シフト操作をしなければなりません。

もう一つ気になるのが、「思ったように曲がってくれない」こと。

ちょっとでもオーバースピードでコーナーに入ってしまうと、ステアリングを切った途端から

「ドンッドンッドン」とフロントが跳ねて外に逃げてしまうんです。

クリッピングポイント?狙えない狙えない。全然。

私は、ずっと機嫌悪くドライブしていました。このEP82。

「パワステ無しのLSD付きFF車ってこんなもんなのかなあ・・・・歳とったからうまく走らせられないんだな。」

筑波サーキットで結構迷惑をかけていたようです。周りの車両に。

とにかくきっちり直線区間で減速・・・・落としすぎてるよっ!ってぐらいまで車速を落とさないと、車両が撥ねて外に逃げてしまう。

そのくせ、旋回をうまく決められると脱出スピードは相当速いんです。

コーナーの入り口で私の後ろについた車両が、あまりに遅く進入する私をよけるために右往左往しているのがバックミラーでわかるぐらい。

ある時、その時点で2008年筑波AE86レースのポイントランキングトップだった人に呼び止められました。

「ねえ、そのEP82、ひょっとしたらLSDが2WAYなんじゃない?このサーキットで2WAYじゃ曲がれないよ。」

え〜と・・・・1.5WAYとか2WAYってなんだったっけ?

 昔、トルセンLSDというものが市場に出てきた時に散々言われた言葉のような気がする。

この指摘を受けるまで、実はミッション周りのオーバーホールは、とぼけきろうと思っていたんですよね。

だって、絶対面倒くさいもん。ガリガリ鳴ってる?気のせい気のせい壊れないように祈れ!って感じ。

結局、その彼を本番ぎりぎりのところでNO.7ドライバーとして引き込んでしまい、駆動系周りのバラしを開始しました。

って言っても、いつも通り私は手伝えない。

夜遅くにガレージオーナー(NO.3)と食品屋さん(NO.4)とフォークリフト整備屋さん(NO.5)がEP82の下に潜り込んで、ウンウン言っているのをせいぜいライトで照らすぐらい。

バラしてみてわかったのは、

1)クラッチはTRDの強化クラッチが組み込まれている。(特に交換部品の必要はなし)

2)ミッションは5速が組み込まれていた。4速ミッションとギヤ比は同じで、5速は、ODとして使われる感じ。

3)LSDは外から見ていて指摘された通り、2WAYのTRD製だった。

これをフォークリフト整備屋さん(本番でこの車両のファステストラップをたたき出すことになる彼)が

平日、仕事が終わった後に一生懸命オーバーホールしてくれました。

やってみてコメントは?

「二度とやりたくない。もうヤだ」だそうです。お疲れさんでした。

さて、全部整備が終わって、いざ車体に取りつけとなった時にですね。

今まで知らなかったことをまた一つ勉強しましたよ。

クラッチレリーズ装置っていうんですかね?あれはオーバーホールしないとダメなんですね。

「おう、レリーズバラしてオーバーホールしとけ」ってガレージオーナに言われても・・・

「????なにそれ?どこについている部品???」

仕方なく、(いつも通りにため息をつきながら)ガレージオーナがバラしてくれました。

取り外したのは良いけど、取り付けるのにものすごい苦労。エンジンルームの手が入りにくいところでウンウン。

何とか取り付けが終わって、(結局いつも通り見てるだけ)一安心と思っていたら・・・

「これ入れて、エア抜きして」

と渡されたのは・・・・あ、あの〜・・・ブレーキフルードなんですけど。さっき、ブレーキのエア抜きはやったよ。オレもそれ位はできる。

「違うよ。さっきオーバーホールしたクラッチレリーズにブレーキと同じようなタンクがあるだろう。

そこにいれて、ブレーキのエア抜きと同じ要領で作業をするんだよ」

そうなの???知らなかった!クラッチのところにこんな液体系が使われていたなんて!

実際、後でオーバーホールで交換された部品を見ると、錆サビでした。盲点ですね。こりゃ。

(ブレーキフルードって吸湿するもんね。)

おかげさまで、本番ではギヤ鳴りも全く無く、あれだけ跳ねながら進入していっていたのが全然嘘のように

気分よく曲がれるようになりました。

いや〜、やっぱり手をかけてやらないとダメなんですね。競技車両って。

「面倒くさいな〜も〜」は、ダメでしたよ。ホントに。ここまでやってなかったら、完走できなかったと思います。

さて、ここまでで「2008年エビススーパー耐久12h参戦記」はおしまいです。

一通りのことは書いたと思います。「耐久レースに出てみたいなあ〜・・・でも・・・・」という人たちに、少しはお役に立てた・・・と思います。(偉そう)

で、このBlogを書き始めた当初は・・・「せっかく珍しいイベントに参加してみよう!ってなったんだから、

その記録を書き残しておこう」というものだったんですけど・・・・

何だか想像以上に毎日たくさんの方が訪問されることに驚いています。

一週間に一度・・・も更新していないBlogなのに申し訳ない。

ということでですね、もう少しこのBlogの更新を続けていこうと思います。

これから先のテーマはですね、「耐久レースに出てみたいけど・・・」よりもずっと手前の話。

「モータースポーツをやってみたいんだけど、どうしたらいいの?」という点について、

自分の若かりしころ(19歳の時ですよ!この世界に足を踏み入れたのは。いや〜二倍の時を生きてきてしまいました。速いなあ)を思い出して、記事を書いていこうと思います。

では、これからもどうぞよろしくお願いします。

2009年02月08日

ブレーキはどうだった?

今、たまたま古本屋さんで見つけた本を読んでいるんですけどね。「ホンダ二輪戦士たちの戦い」っていう文庫本。 副題が「異次元マシンNR500」ってなっているところに惹かれて購入しちゃいました。確か、コードネームNRって非常に高価な市販モデルが台数限定で販売されたような気がします。90年代に。私、大学の時の友達とわざわざそれを観に行ったんですよね。東京モーターショー。(ああ、も〜何もかも美しい遠い日のおもひで) どんな内容なんだろ。って思いながら読み始めたらですね・・・・イヤ〜どんどん引き込まれちゃいましたよ。とんでもないマシンを作っちゃって、そこに近道がある(ほかの人たちの物まね)のはわかっているのにわざわざ険しい山を登っていってしまうという・・・60年代のホンダF1挑戦記を描いた「F1 地上の夢」という本に書かれていることと、全く同じような状況が展開されているんです。(正直、結構笑っちゃう)技術的にとても難しいこと(楕円ピストン)に挑戦した関係者の苦闘の果てに、ついに国内レースで1勝を挙げるだけに留まってしまうNR500プロジェクト。後年「天才の輝きは、一瞬のものだった」と言われることになる天才ライダー(フレディ・スペンサー)の登場。彼の登場と共に「悲願達成」に向けて、技術的な後退を意味するNSプロジェクトを開始しなければいけなくなる技術者の葛藤。これからどこに向かうのか・・・すごくワクワクします。上巻しか手に入れなかったのが残念。 ま、ここのところレース活動を行っていないから、本を読めているんですけどね。 さて、本題。12時間耐久においてのブレーキの消耗具合については、前回記事にした通りです。今回の内容は、実際にEP82を整備していって気がついたこと。のお話です。EP82のモータースポーツ用フロントパッドを探す人は気がついていると思いますが、 パンフレットには、年代のほかに「ABS付」「ABS無し」で品番が分けて書いてあります。これ、ものすっごく重要です。私たちは失敗しちゃいました。 「12時間も連続走行するんだから」ということで、私たちはフロントブレーキキャリパーを中古で買ってきて、完全なオーバーホールをすることにしたんですよ。で、購入したキャリパーと、現在EP82に付いているキャリパーを見比べてみると・・・・どうなってるの???? ぜんっぜん大きさが違う!今、付いているキャリパー..